《複層ガラス》

複層ガラスとは、複数枚のガラスを重ねて周囲を密閉した窓ガラスのことを言う。

間の中空層に乾燥空気や、アルゴンガスを閉じ込めてあります。この中間層が、室外からの日射熱は透過させますが、熱は伝えにくくするため断熱性能が高まります。ガラスが一枚の単板ガラスに比べて結露がしにくく、冷暖房効果も高くなります。

中間層にアルゴンガスを閉じ込めたものは、さらに断熱性能が高くなっています。アルゴンガスは乾燥空気に比べて約１．５倍熱を伝えにくく、かつ安全な気体と言われています。

ガラスの枚数も二枚のものだけでなく三枚のものも出ていますし、その他にも様々な性能を加えた製品が出ています。

室内側に厚い中間膜などをはさんでガラスを割られにくくした防犯のタイプ、網なしの防火ガラスをはさんで視界を確保しつつも防火性能を高めたタイプがあります。

防音性を高めたものもあり、異なる厚さの複層ガラスを使うことで高い遮音効果を発揮し、外からの騒音をカットするとともに、室内の音漏れを防止します。

また、ガラスの表面に特殊なコーティングをしたLow－Eガラスを使って遮熱効果や断熱効果を高めたものも出ています。

その他にも、格子が中間層に入っている格子入りのタイプがあります。格子にホコリがたまらず手入れが不要で、デザイン性をアップすることもできます。

中間層にブラインドの入ったタイプも出ていて、ブラインドの角度調節をすることにより、光や視線をコントロールできますし、断熱効果をさらに高めることができます。