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95リビングインはどんな家庭向き?メリット・デメリットと注意点を解説
「リビングイン」という間取りをご存じですか?
リビングインとは、ほかの部屋に行くときに必ずリビングを通る間取りです。
リフォームで間取り変更も予定しているのであれば、間取りの候補の一つとしてリビングインも検討してみるといいかもしれません。
そこで今回は、リビングインのメリット・デメリットや後悔しないための注意点をご紹介します。
リビングインはリビング中心の間取り
リビングインとはリビングを中心とする間取りです。
大きな特徴として、ほかの部屋に行くために必ずリビングを経由する必要があるという点があげられます。
この間取りでは玄関からリビングに通じる廊下がないか、もしくは短いため、その分リビングが広くなります。
リビングインの3つのメリット
リビングインには次の3つのメリットがあります。
■家族のコミュニケーションが増える
リビングインは寝室や子ども部屋などほかの部屋に行くために、必ずリビングを経由しなければなりません。
そのため家族が自然と顔を合わせる機会が多くなり、コミュニケーションをとる機会が増えます。
また、子どもが部屋に出入りする様子がリビングから見えるので、思春期の子どもの帰宅や外出に気づかなかったということがなくなります。
子どもの成長につれて自室で過ごす時間が多くなっても、毎日必ずリビングを通るためコミュニケーションがとりやすいのです。
■家族がリビングに集まりやすい
部屋とリビングが近く、自然とリビングで過ごす時間が多くなります。
居心地のよいリビングづくりを心がけると、家族が集まるリビングに。
■空間に余裕が生まれる
廊下に割くスペースが減る分、リビングやほかの部屋が広くなります。
同じ面積でも廊下のある間取りより余裕のある空間に仕上がるのがメリットです。
リビングインの2つのデメリット
次にリビングインのデメリットを見ていきましょう。
■来客時リビングに出入りしにくい
トイレや自室に出入りするたびにお客さんのいるリビングを通らなければならないため、少々気まずい思いをすることも…。
また、ソファに寝転んで寛いでいるところに、子どもが連れてきた友達と鉢合わせするなんてこともあり得ます。
来客が多い家にはあまりおすすめしません。
■間取りによっては壁が少なく家具が置きにくい
リビング経由でつながっている部屋がいくつかあると、ドアの周辺の壁が使えず家具が置きにくい場合があります。
リビングインは子育て家庭向き
リビングインの間取りはどんな家庭に向いているのでしょうか?
1つ目が子どものいる家庭です。
子どもの年齢にかかわらず、子ども部屋もの様子がよく見えてコミュニケーションがとりやすいのは親としてありがたいですよね。
自室で過ごすことが多く、リビングに来るのは食事のときくらいという年齢になっても、顔が見えるので安心できます。
2つ目が、シニア世代の家庭。
老後のためのリフォームでは、リビングと寝室が隣合わせになった間取りが理想的。
安眠のために寝室を分けたとしても、どちらの寝室にもリビングから行けるリビングインが便利です。
将来介護が必要になってもリビングと寝室を行き来しやすく、異変があっても気づきやすいのもメリット。
リフォームでリビングインにするときの注意点
リビングインを採用するときは、次の点に注意しましょう。
■リビング内にトイレをつくらない
リビングにトイレをつくると便利そうですが、音やニオイが気になり落ち着かないもの。
トイレに出入りするところを見られるのも嫌だという人も多いので、注意しましょう。
■各部屋に防音対策が必要な場合もある
リビングとほかの部屋が隣合わせだと「テレビの音や話し声がうるさくて眠れない(勉強に集中できない)」、「リビングに会話が聞こえそうで電話しづらい」ということも…。
このような音漏れを防ぐには、室内防音ドアがおすすめ。
寝室や子ども部屋に設置するとよいでしょう。
■キッチンから洗面所に行けると便利
洗面所に2か所出入り口をつくり、片方は廊下や玄関ホール、もう片方はキッチンにつなげると家事動線がよくなります。
また、お風呂上がりにキッチンからリビングに入るようにすることで、ヒートショックの防止にも効果的です。
まとめ
リビングから各部屋につながる間取り、リビングイン。
家族のコミュニケーションがとりやすくなったり、廊下が減る分スペースを有効に使えたりといったメリットがあり、子供のいる家庭やシニア世代に向いています。
リビングを中心としたリフォームを検討されているなら、家事動線や防音に留意した上で取り入れてみてはいかがでしょうか。
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