マンションをリフォームしようと決めたら、まずはリフォーム全体の流れを把握することが大切です。

その上で、業者に相談する前にやっておいた方がよいことがいくつかあります。

ポイントを押さえて段取りをすることで、その後の流れもスムーズに進みやすいのです。

ここではマンションリフォームの流れを解説し、その中でも業者への相談前にやるべきことについて重点的にご紹介します。

 

マンションリフォームの流れを知っておこう

最初に、マンションリフォームの大まかな流れをご紹介しましょう。

 

1.リフォームの情報収集をして具体的な内容と予算を決める

2.リフォーム業者を3～4社ほど選び見積もりを依頼する

3.それぞれのプランと見積もりを比較検討する

4.リフォーム業者と契約する

5.着工・竣工検査・引き渡し

 

リフォームはこのような流れで進めていきますが、次に1の見積もり依頼の前にやるべき具体的な内容をくわしく解説していきます。

 

リフォームの目的を明確にすることが重要

最初になぜリフォームをするのか、目的を明確にしましょう。

「古くなったから新しくしたい…」というような漠然としたものではなく、もう少し具体的な言葉にしてみる必要があります。

 

目的をはっきりさせるには、ひとまず家族皆の「要望」と「現状の不満」を書き出してみるのがおすすめ。

要望とは「北欧風のおしゃれなインテリアにしたい」、「食器洗浄機とIHクッキングヒーターを設置したい」、「書斎が欲しい」など。

現状の不満とは「部屋が暗くて結露がひどい」、「お風呂が狭い」、「キッチンの収納が少なくて片付かない」、「間取りが悪くて使いづらい」などです。

この段階では、まだ取捨選択する必要はありません。

 

その上で具体的な目的を考えてみましょう。

・子どもが独立して夫婦二人になったので、老後のために動線のよい間取りにしたい

・快適に過ごせるようにリビングを広くして好みの内装に変えたい

・アレルギーのある子どものために自然素材を使ったリフォームをしたい

という感じです。

 

リフォームの予算と上限を決める

目的とあわせて考えておかなければならないのが、リフォーム予算です。

どのくらいの金額をリフォームに充てられるのか、確認しておきましょう。

また、最初に予算を決めておいても、プランを検討中にどうしても削れない項目が出てきて予算をオーバーしてしまうこともあります。

予算オーバーした場合の上限も考えておくことが必要です。

 

リフォーム前にマンションの管理規約の確認は必須！

マンションは、管理規約や細則によってリフォームについて細かく規定されています。

基本的にリフォームできるのは専有部分のみで、共用部分はリフォームできません。

しかし、専有部分であってもリフォームが禁止もしくは制限されていることもあるので注意しましょう。

 

たとえば、カーペットからフローリングへの張り替え不可、水まわりの移動禁止、床材の指定などがあります。

カーペットをはがしてフローリングに張り替えるつもりでいても、管理規約で禁止されている場合は諦めなければならないことも…。

事前に管理規約と細則をよく読んで確認しておきましょう。

 

情報収集してリフォームの優先順位を決める

リフォームを予算内におさめるためには、リフォーム項目に優先順位をつける必要があります。

床は無垢材、壁は漆喰塗り、ハイグレードのシステムキッチン、リビングには造作家具を…というように要望すべてを盛り込んだら簡単に予算オーバーしてしまいます。

 

まずはリフォームの目的と照らし合わせて、絶対に譲れない項目とそうでないものとに分けてみましょう。

事前にインターネットやショールームなどを活用して情報収集をし、だいたいどの程度の費用がかかるのかを知っておくことが大切です。

あくまでも概算でしかありませんが、Webの無料見積もりを利用してみるのもよいかもしれません。

 

その上で、優先順位を決めていきます。

たとえば、リビングの床を無垢フローリングにする代わりに壁と天井はクロスにする、システムキッチンは好みのものを選び、その分トイレとお風呂はグレードを落とすというように。

どこを削ったらいいかわからないときは、リフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

 

リフォーム前にインテリアスタイルを選ぶ

意外と忘れがちなのが、インテリアスタイル選び。

北欧、和モダン、インダストリアル、ナチュラルモダンなど、インテリアのスタイルを決めておくと内装材が選びやすくなります。

北欧スタイルなら床は明るめのフローリングに白い壁、キッチンはスモーキーブルー。

和モダンであれば琉球畳の和室に、格子戸、天然木フローリングなど。

 

気に入ったインテリアを見つけたらプリントアウトして「こんな感じにしたい」と業者に見せれば、イメージが伝わりやすくなります。

コストを抑えて施工する方法を提案してくれることもあるので、業者に相談する際に伝えるようにしましょう。

 

まとめ

今回はマンションリフォームの流れと、業者に相談する前にやっておくべきことをご紹介しました。

リフォームをスムーズに進めるためには目的を明確にし、要望に優先順位をつけることが大切です。

「リフォームでこうしたい」という思いがはっきりしているほど、理想の住まいに近づけます。

 

どんな家でどんなふうに暮らしたいのか、家族でよく話し合ってみましょう。

 

2022.11.01　アールデザインラボ株式会社　根立洋平

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