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56子どもの成長とともに変化する子ども部屋リフォーム
子どもがまだ小さいと、子ども部屋といっても今ひとつピンと来ないかもしれません。
「子どもが大きくなったら必要だろうけど、今はまだ一緒に寝ているし…」
「目の届くところで遊ばせないと危ないから、子ども部屋は必要ないかも」
このように思う方も多いかと思います。
そんなときは、子ども部屋を子どもの成長とともに変化させていくという、長期的な視点で捉えてみるのもひとつの手です。
具体的にどのように子ども部屋を変えていくのか、リフォームのポイントをご紹介します。
乳児から幼児期の大半を過ごすリビングを使いやすく工夫しよう
赤ちゃんから幼児期にかけては、一日の大半をリビングで過ごすことが多く、子ども部屋はまだ必要ありません。
子どもが過ごしやすい環境を整えることももちろん大切ですが、育児をするママ・パパにとっても使いやすく快適な部屋にすることが大切です。
■リビングに置き畳を置く
子どもが小さいうちは畳のスペースがあると何かと便利ですが、将来的に和室が必要ないのであれば、リビングの一角に置き畳を置くという方法があります。
これなら赤ちゃんのおむつ替えやお昼寝、子どもの遊び場として活用できる上、子どもが成長して必要なくなったら簡単に外すことができます。
■対面キッチンにする
調理中も子どもの様子が見られるように、対面キッチンがおすすめ。
アイランドキッチンはベビーゲートをつけにくいので、片側が壁と接しているペニンシュラキッチンやⅡ型キッチンなどがよいでしょう。
■大容量の収納家具があると便利
子どものおもちゃや買い置きのオムツ、除菌ティッシュやスプレー、汚したらすぐに掃除できるように掃除機や掃除道具など、一点集中で何でもしまえる大型の収納家具があると便利です。
造作家具やシステム家具などから、お好みで選んでくださいね。
学童期は子ども部屋の使い方が変化する
小学校入学を機に、子ども部屋を使い始める子が多いです。
机やベッド、本棚などの家具が揃い、部屋で宿題をしたり、自分のベッドで寝たりすることも増えてきます。
友達を家によぶときも、自分の部屋で遊ぶようになるでしょう。
しかし、中学年くらいまではまだまだ本格的に子ども部屋を使うまではいきません。
子どもの宿題を見てあげる必要もあるので、リフォームでリビングにワークスペースをつくっておくのがおすすめ。
幅広のデスクを備え付けると、リモートワークやパソコン作業など家族で共有することができて便利です。
また、最初は子ども部屋を仕切らず、子どもが成長してから部屋を分ける場合、リフォームの時点でドアや照明、コンセント、エアコンなどすべて2つずつ設置しておきましょう。
これなら間仕切り壁をつくるだけで済むので、コストを抑えられます。
子ども部屋を分ける時期は、高学年からという家庭が多いようです。
異性のきょうだいの場合は、もう少し早めでもいいかもしれません。
中高生はコミュニケーションがとれる間取りがおすすめ
中高生ともなると子ども部屋にこもることも多く、同じ家にいても子どもと顔を合わせる機会が減ってしまうことも…。
思春期の難しい時期だからこそ、子どもの様子に変わったところはないか気になりますし、コミュニケーションもできるだけとりたいですよね。
そこでおすすめしたいのが、子ども部屋に入るために必ずリビングを通らなければならない間取りです。
この間取りなら、帰宅後に必ず顔を合わせるのでコミュニケーションもとりやすくなります。
デメリットは友だちを連れてきたときも、リビングを経由しなければならないこと。
子どもは恥ずかしがるかもしれませんが、親にすれば子どもの友だちの顔を知ることができるのでメリットと言えます。
また、子どもが部屋にこもるのを防ぐためには、リビングを居心地よくするのがカギ。
パソコンができるワークスペースや家族でゆったり座れるソファ、ゴロゴロできるラグや畳など、リビングにいくつか居場所をつくってあげましょう。
同時に子ども部屋では、プライバシーを確保できるようにすることも大切です。
友達と電話で話す声がリビングに筒抜けでは可哀想ですよね。
リフォームの際に、子ども部屋の防音対策をしっかり行うことをおすすめします。
まとめ
子ども部屋は、成長とともに変えていくことを前提にリフォームするのがおすすめ。
子どもの年齢によって必要なものも変わってくるので、ベースの部分をリフォームでつくり、あとは臨機応変に対応していくのが一番です。
この記事を参考に、親と子の両方にとって快適な子ども部屋をつくってくださいね。
2022.07.22 アールデザインラボ株式会社 根立洋平
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