北欧スタイルのインテリアは、マンションのリフォームでも人気のあるスタイルです。

しかし、なんとなく北欧インテリアへの憧れはあっても、いざリフォームプランを練るとなると、どこをどうすれば北欧スタイルに近づけるのかわからないという方も多いのではないでしょうか？

家具やファブリックなどはリフォーム後に購入することもできますが、内装はリフォームでしっかりつくり込む必要があります。

そこで今回は、マンションリフォームで北欧スタイルのインテリアをつくるためのポイントをご紹介します。

 

北欧スタイルのインテリアの特徴

北欧では夏が短く冬は長く続き、さらに冬の日照時間が短いため、どうしても家の中が暗くなりがちです。

家で過ごす時間を快適なものにするために、北欧インテリアでは部屋ができるだけ明るく見えるように工夫したり、あたたかみをプラスして居心地よく整えたりするのが特徴。

 

壁や天井、床などベースとなる部分に明るめのカラーを選び、ナチュラルな木を使った床や家具でぬくもりをプラスしています。

 

アクセントクロスやアクセントカラー、北欧らしい大胆な柄のインテリア小物などを上手に取り入れるのもポイント。

また、室内に複数の照明器具を配置して、部屋の中に暗い部分ができないように工夫しています。

 

北欧スタイルのインテリアは室内の「明るさ」が鍵

北欧らしい雰囲気を出すには、光を取り入れ室内の明るさを確保することが大切です。

部屋を明るくするためのポイントをお伝えします。

 

■間取り変更で開放感を演出する

室内にできるだけ光を取り込むためには、間仕切り壁を取り払ってリビングダイニングを拡張するのがおすすめ。

壁を撤去することで実質的に広くなるだけでなく、部屋全体に光が入るようになるため、明るく開放感のある空間がつくれます。

 

■明るい色味のベースカラーを使う

壁や天井など広いスペースを占める場所に、ホワイトやベージュなどの明るい色味のベースカラーを使うと、部屋が広々として明るく見えます。

特にホワイトは木製の家具やフローリングの床との相性もよく、どんなアクセントカラーを持ってきても合わせられるのでおすすめです。

 

■室内窓を取り入れる

マンションでは、どうしても窓のない暗い部屋が生まれてしまいます。

このような部屋には、「室内窓」を設置するのがおすすめ。

室内窓とは部屋の壁に設置する窓のことで、開閉できるタイプやFIX窓などがあります。

室内窓から光を取り込めるようになるため、暗い部屋も明るくなります。

 

北欧スタイルに欠かせないナチュラルな「木」

北欧らしさを出すには、ナチュラルな木製の床材や家具を選ぶのがポイント。

とくに面積の広い床材は部屋の印象を大きく左右するので、慎重に選びましょう。

おすすめは明るいカラーの無垢材のフローリングです。

天然木ならではの上質感がインテリアをワンランクアップしてくれるはずです。

 

また、テーパードレッグ(先が細くなった脚)を使った北欧家具を組み合わせると、より北欧らしさを表現することができます。

北欧家具でなくても、ナチュラルカラーのシンプルな木製家具を選べばぬくもりの感じられる空間に仕上がります。

 

多灯分散照明でおしゃれな北欧スタイルに

北欧スタイルのインテリアをつくるには、照明選びが大事です。

どんな照明器具を選ぶかということに加えて、どこに照明器具を配置するのかということも重要になってきます。

 

北欧では複数の照明を分散して配置する、「多灯分散照明」が一般的。

各部屋の天井に一つずつ照明を設置するのではなく、ダウンライトやペンダントライト、スタンドライト、間接照明など複数の照明を部屋のあちこちに配置する方法です。

多灯分散照明にするとシーンに合わせて明かり選べて、部屋の雰囲気がガラッと変わります。

 

北欧らしいアクセントカラーを取り入れよう

白い壁に明るい色味のフローリングや木製家具の組み合わせは無難ですが、面白みに欠けた印象に。

北欧らしい雰囲気を演出するには、アクセントカラーを使うのがおすすめです。

壁の一面をアクセントクロスにする、キッチンカウンターやドアを色付きにする、アクセントカラーのラグやクッション、椅子を使うなどの方法があります。

 

おすすめはニュアンスカラー。

スモーキーブルーやスモーキーグリーン、ブルーグレーなどの主張しすぎないくすんだ色合いが映え、メリハリの効いたインテリアを実現します。

また、北欧の柄のクロスを部分的に取り入れるのも効果的。

大胆な柄のクロスはトイレのような小さなスペースに使うとうるさくなりません。

 

まとめ

北欧スタイルのインテリアは、部屋の明るさがポイント。

間取りの変更や内窓の設置、ベースカラーにホワイトやベージュを選ぶといった方法で、効果的に光を取り込み明るい部屋をつくりましょう。

また、多灯分散照明やアクセントクロスなどを取り入れると、北欧らしい雰囲気を楽しむことができます。

リフォームの際に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

2022.07.05　アールデザインラボ株式会社　根立洋平

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