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44心地よい空間づくりに「多灯分散照明」を取り入れよう!
お部屋の雰囲気や住み心地を大きく左右する要素のひとつが、照明です。
照明を考えるときは、どんな照明器具を選ぶかということだけでなく、どこにどのように照明を配置するかということも大切。
最近では「多灯分散照明」が主流になってきています。
多灯分散照明とはどのような方式なのか、取り入れるためのポイントや注意点についてご紹介します。
リフォームでも人気の「多灯分散照明」とは?
海外ドラマや洋画に出てくるインテリアを観ていると、天井や壁、チェストの上など室内のあちこちに照明器具を配置していますよね。
日本のように一部屋にひとつの照明ではなく、様々な種類の照明器具を多用しているのがわかります。
このように複数の照明を分散して配置することを、「多灯分散照明」と言います。
これに対して日本では、部屋の天井に照明器具をひとつだけ配置する「一室一灯照明」が一般的でした。
しかし最近では、新築やリフォームで多灯分散照明を取り入れるケースが増えてきています。
多灯分散照明は、シーンによって照明を使い分けられるのが特徴です。
部屋にひとつしか照明器具がないと、つけるか消すかしか選択肢がありません。
しかし、照明器具が分散して配置されていると、こちらの照明を消してあちらをつけるというように必要な部分だけ使用することができます。
多灯分散照明のメリットとは?
多灯分散照明には、大きく分けて2つのメリットがあります。
それぞれのメリットについて解説していきましょう。
■省エネ効果を期待できる
一室一灯照明の場合、ひとつの照明器具で部屋全体を明るく照らす必要があるため、それなりのワット数が必要です。
一方、多灯分散照明は複数の照明器具を配置するため、ひとつひとつの照明器具のワット数を抑えることができます。
さらに、生活シーンによって照明を使い分けることが可能なので、無駄な電気を使わずに済みます。
たとえば食事中はテーブルの上のペンダントライトを点灯、その後ソファで寛ぐときはペンダントライトを消して、ソファ横のフロアライトやブラケットライトをつける…という感じです。
必要な部分だけ照明を使い、必要のない部分は消すことで省エネにつながります。
■生活シーンに最適な明かりを選べる
天井に照明がひとつしかないと、常に部屋全体が照らされているため、ゆっくり寛ぎたいときに明るすぎて落ち着けないことも…。
多灯分散照明であれば、間接照明をうまく活用することで陰影が生まれて雰囲気のある部屋になり、よりリラックスできる環境をつくることができます。
また、食事のときはテーブルの上に吊るしたペンダントライトで、レストランのような雰囲気を演出。
温かみのある電球色の明かりを使えば、料理がより美味しそうに見えます。
このようにシーンに応じて照明を使い分けられるのが、多灯分散照明の魅力です。
多灯分散照明を取り入れるときのポイントと注意点
それでは、リフォームで多灯分散照明を取り入れるときに注意すべきポイントをお伝えします。
■適切な明るさの照明を選ぶ
多灯分散照明にする場合、必要な照明の数や明るさは、各家庭によって違ってきます。
リビングで新聞を読んだり子どもが宿題をしたりするなら、それなりの明るさと色合いの照明が必要ですし、寝室は眠りに入りやすいようにあまり明るくせずに間接照明を活用するなどの工夫が必要です。
実際にどのように照明を配置すればよいのか、明るさがどの程度必要かなどについては、専門家でないとわかりにくいもの。
施工実績が豊富なリフォーム会社に相談しながら、照明プランを進めていくことをおすすめします。
■スマート電球が便利
普段は電球色を使っているけれど、書き物をするときは文字が見やすい昼光色にしたいというときもありますよね。
そんなときは「スマート電球」が便利。
電球色から昼光色まで色合いを調節可能で、さらに調光機能もついているため、さまざまなシーンに合わせて最適な明かりをスマートフォンで調節することができます。
照明器具を選ぶときは、スマート電球に対応しているかどうかチェックしておきましょう。
■メインの天井照明との併用もオススメ
シーリングライトなどメインの天井照明をなくしてしまうと、明るさが足りない、照明をあちこちつけるのが面倒くさいなど、使い勝手が悪く感じることも。
そういうときは、メインの照明としてワット数を抑えた天井照明をひとつ設置し、他の照明器具を組み合わせるのがおすすめです。
家族が揃う時間帯は天井照明を中心に利用し、その後は間接照明をメインにしてもよいでしょう。
まとめ
多灯分散照明には、省エネ効果やシーンに応じて明かりが選べるなどのメリットがあります。
多灯分散照明を上手に取り入れるには、適切な明るさの照明器具を配置すること。
どのような照明器具がよいのか専門の業者とよく相談しながら、進めていくとよいでしょう。
また、スマート電球を利用したり、天井照明と併用したりすることで使い勝手もよくなります。
心地よい空間づくりに欠かせない「多灯分散照明」、あなたもリフォームの際に取り入れてみませんか?
2022.06.10 アールデザインラボ株式会社 根立洋平
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