洗面所が狭くて十分な収納スペースがとれない…。

そんなときにおすすめなのが、壁の厚みを活用した「ニッチ収納」。

扉付きのニッチ収納棚に細々したものをしまったり、厳選したものをセンスよく並べて見せる収納にしたり、中にスポットライトを仕込んだりと使い方もさまざまです。

今回は、ニッチ収納の魅力や使い方、マンションのコンパクトな洗面所におすすめする理由についてご紹介します。

 

ニッチ収納とは？特徴とメリットを解説！

「ニッチ」には隙間という意味があり、壁に作ったくぼみを利用したスペースのことを言います。

ニッチの形は正方形や長方形が一般的ですが、縦長のドーム型などの変形タイプや、ただ壁をくぼませただけのニッチから、棚板や扉のついたニッチまでさまざまな種類があります。

 

ニッチ収納のメリットは、出っ張りがないこと。

壁のくぼみの中に作られた収納棚なので、外側に出っ張ることなく邪魔になりません。

スペースをとらずに収納できるため、洗面所やトイレのようなコンパクトな空間にピッタリです。

 

また、小さめのニッチを壁にいくつか並べればインテリアのアクセントにも。

見せる収納や飾り棚としても使えます。

 

マンションリフォームでニッチ収納を設置する際の注意点

リフォームでニッチ収納をつくるとき、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

 

■ニッチ収納を設置できない壁もある

ニッチ収納はどんな壁でも設置できるわけではなく、石膏ボードが直接張られたコンクリート壁のように、壁の内部に空間がないと設置できないので注意しましょう。

とくに壁式構造のマンションでは、室内にもコンクリートの耐力壁があるので要注意。

ニッチを設置できる壁かどうかを知るには、マンションに詳しいリフォーム会社に相談することをおすすめします。

 

■ニッチの奥行きは壁の厚さによる

ニッチ収納の奥行きは、壁の厚さに左右されます。

一般的に多いのは10cm前後の奥行きです。

リフォームでニッチ収納をつくるなら、収納したいものに合わせて壁の厚みを決めるのも一つの方法です。

 

■遮音性が低くなる可能性がある

壁をくぼませるとその部分の壁が薄くなるため、遮音性が低くなる可能性があります。

たとえばトイレと隣室を隔てている壁にニッチ収納を設置すると、その部分の遮音性が低くなり、音が伝わりやすくなるのです。

トイレを使用中の音が、隣室に筒抜けになるのはイヤですよね…。

リフォームの際は、遮音性を考慮してニッチ収納を設置する場所を考えましょう。

 

ニッチ収納を上手に活用するためのポイントを解説！

ここでは、ニッチ収納の使い方のポイントをお伝えします。

 

■扉付きのニッチ収納が便利

化粧品類やシェービング用品、ヘアブラシ、洗剤のような洗面所で使う雑多なものを収納するなら、扉付きのニッチ収納がおすすめ。

色や形がさまざまなものをそのまま並べて収納すると、どうしても雑然とした印象に…。

扉付きであれば、サッと棚にしまって扉を閉めるだけでスッキリした空間を保つことができます。

 

■見せる収納もおしゃれに！

扉のないニッチ収納をおしゃれに見せるには、収納するものの色味と量を抑えるのがポイント。

ごちゃごちゃして見えないようにシンプルなパッケージを選んだり、揃いの容器に詰め替えたりするとよいでしょう。

また、ぎっちり詰め込みすぎずに適度な余白を残して並べることも大切です。

小さなグリーンをプラスしてもいいですね。

 

まとめ

壁の中の空間を利用したニッチ収納は外側に出っ張らないため、コンパクトな洗面所やトイレの収納にピッタリです。

扉付きのニッチ収納を選ぶか、収納するものの色味や量を押さえると、見た目もスッキリと収納することができます。

壁の種類によってはニッチ収納を設置できない場合もあるため、事前にリフォーム会社に相談してみましょう。

 

2022.04.22　アールデザインラボ株式会社　根立洋平

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