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22マンションの間取り変更を伴うキッチンリフォームは「梁」に注意!
マンションのリフォームで気をつけなければならないのが、「梁」です。
梁とは、建物を支えている水平方向の部材のこと。
梁は天井から張り出しているため、間取り変更を伴うリフォームのとき邪魔になるケースも少なくありません。
キッチンのリフォームでも、レンジフードや吊戸棚の取り付けなど梁への対応が必要になることも…。
そこで今回は、マンションのキッチンリフォームで梁が問題になるケースや対応法についてご紹介します。
ラーメン構造のマンションには梁と柱がある
マンションの構造は、大きくわけて壁で建物を支える「壁式構造」と梁と柱で支える「ラーメン構造」の2種類あります。
5階以下の低層マンションに採用される壁式構造に対して、6階以上の中高層マンションの多くはラーメン構造です。
リフォームに大きく関わってくるのが、ラーメン構造にある「梁」の部分。
梁はマンションの躯体の一部で共用部分にあたるため、勝手に穴を開けたり、削ったりすることはできません。
そのため、天井から梁が出っ張っている構造だとリフォームに影響する場合があります。
レンジフードの設置に梁が問題になる場合もある
マンションのキッチンリフォームで、梁が問題となる設備のひとつがレンジフードです。
具体的な例をあげていきましょう。
■排気ダクト
排気ダクトを取り付ける場所に梁があると、設置が難しくなります。
とくに問題になるのが、リフォームでレンジフードの位置を変える場合です。
レンジフードは、排気ダクトを通って排気口へとつながっています。
マンションの排気口は共用部となるため、勝手に位置を動かすことはできません。
そのため、キッチンを移動させるときは、排気ダクトを延長もしくは短縮してレンジフードから排気口までつなげる必要があります。
排気ダクトを設置する場所に梁がある場合、梁に穴を開けて排気ダクトを通すわけにはいきません。
また、排気ダクトを何か所も曲げて梁の下をくぐらせると、今度は換気効率が落ちてしまうため基本的に取り付けはNGです。
■レンジフード
レンジフードの横や後ろに梁があるときは、梁欠き対応のレンジフードを使うとよいでしょう。
梁欠き対応のレンジフードとは、梁に合わせて前面パネルをカットできるタイプのレンジフードのこと。
レンジフードに横梁が干渉する場合、梁にあたる部分だけパネルをカットして設置します。
また、後梁に対応したスリムタイプの製品もあり、梁の前面に設置することができます。
梁があっても吊戸棚を設置できる?
吊戸棚にも梁欠き対応の製品があります。
梁欠き対応の吊戸棚は後梁に対応しており、梁に合わせて側面をカットし、吊戸棚の中に梁を隠すような形で設置できるのが特徴です。
吊戸棚の内部は梁の部分だけ奥行きが浅くなっており、一般的な吊戸棚と比較すると収納量は少し減ります。
吊戸棚に干渉する位置に横梁がある場合は、吊戸棚をオーダーする方法も。
梁の部分だけ扉のサイズを変える、梁下収納スペースを作る、梁が小さい場合はFIX材を使うなどの工夫で、キッチンにピッタリ合ったオーダーならではの吊戸棚が実現します。横梁のある場所に吊戸棚を設置したいというときは、オーダーを検討してみるのもいいかもしれません。
また、使うときだけ棚が降りてくる「昇降式吊戸棚」は梁に対応していないため、梁のある場所に設置することはできません。
後梁があるとその分奥行きが浅くなるため、棚を格納するのに必要な奥行きが確保できないのです。
昇降式吊戸棚を設置するときは、梁のない場所を選びましょう。
まとめ
キッチンに梁があるときは、レンジフードや吊戸棚の設置に注意する必要があります。
位置を変えないのであれば、梁欠き対応の製品やオーダーの吊戸棚を利用して梁に合わせた設置が可能です。
しかし、レンジフードを移動する場合は、梁が邪魔で排気ダクトが通らないため、設置できないケースもあるので注意しましょう。
マンションや間取りによって梁の形状や大きさも様々なので、対応した製品があるか、設置が可能かどうかなどリフォーム専門の会社に相談することをおすすめします。
2022.03.25 アールデザインラボ株式会社 根立洋平
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