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分譲マンションをリフォームする際に、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変更や床暖房の設置を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、マンションのような集合住宅で、電気やガスを大きく消費する設備機器を導入するときは注意と確認が必要です。
今回は、分譲マンションでIHクッキングヒーターや床暖房などの設備機器を取り入れるときの注意点と、確認しておくべきポイントをご紹介します。
マンションは電気とガスの容量が決まっている
電子レンジと電気ポット、炊飯器、エアコンなどの家電製品を同時に使い、ブレーカーが落ちてしまった経験はありませんか?
これは、電気の使用量が契約しているアンペア(A) 数を超えてしまったのが原因です。
とくにIHクッキングヒーターや電気式床暖房などは他の電化製品とくらべて消費電力が大きく、契約しているアンペア数が低いと電気の容量が足りないケースが多いのです。
リフォームでこのような設備機器を取り入れる場合は、契約アンペア数の見直しが必要になります。
それなら契約アンペア数を上げればよいと思うかもしれませんが、分譲マンションでは自由に変更できない場合があります。
同様に、ガス床暖房を導入するために給湯器の号数を変更したいと思っても、マンションで制限されているケースもあるのです。
マンション全体の電気やガスの最大容量は決まっており、各住戸へ均等に供給されています。
もしも入居者が勝手にアンペア数や給湯器の号数を変更してしまうと、マンションで使える容量をオーバーしてしまう可能性があるのです。
そのため、分譲マンションでは各住戸の上限アンペア数が決められています。
また、ガス給湯器を交換する場合も号数などに制限を設けているところも多いようです。
リフォーム前に管理規約の確認と管理組合への相談が必須!
分譲マンションのリフォームで、IHクッキングヒーターや床暖房等を設置したい場合は、事前に次のポイントをチェックしておきましょう。
■契約可能なアンペア数はどのくらい?
最近の分譲マンションでは40~60Aの契約が主流ですが、築年数の経ったマンションだと30Aのところもみられます。
30AではIHクッキングヒーター等の導入は難しいので、契約アンペア数の変更が必要です。
事前に何アンペアまで変更が可能なのか、管理規約で上限を確認しておきましょう。
また、中古マンションでは全体の電気容量に余裕が残っていないケースもあるので、管理組合に問い合わせてみる必要があります。
■ガス給湯器の変更はできるのか?
ガス温水床暖房を新たに導入する際に、ガス給湯器の交換が必要になる場合があります。
しかし、マンションによってはガス給湯器の号数アップや他の種類への変更が禁止されていたり、制限されていたりする場合もあるので注意しましょう。
IHクッキングヒーター導入にアンペアはどのくらい必要?
では、IHクッキングヒーターを導入するためには、契約アンペア数はどのくらい必要なのでしょうか?
消費電力の多い電気機器のアンペア数の目安をご紹介します。
・IHクッキングヒーター 20~30A
・電子レンジ 15A
・食器洗い乾燥機 13A
・IHジャー炊飯器(5.5合) 13A
・インバーターエアコン(10畳) 冷房5.8A(立上げ時14A) 暖房6.6A(20A)
・ドラム式洗濯乾燥機 洗濯時2A 乾燥時13A
・アイロン 14A
・ヘアドライヤー 12A
・電気カーペット(3畳) 8A
参考:https://www.tepco.co.jp/ep/private/ampere2/ampere03.html
この他に冷蔵庫や各室の照明、テレビなども加えて、同時に使用する場合の必要アンペア数を計算します。
家族構成や生活スタイル等によっても変わってきますが、IHクッキングヒーターを導入する場合は50~60Aがおすすめです。
まとめ
IHクッキングヒーターや床暖房など電気やガスの消費量の多い設備機器を導入する場合は、契約アンペア数や給湯器の変更が必要になるケースがあります。
リフォームを検討する際は、事前に管理規約で変更が可能かどうかを確認するとともに、管理組合に問い合わせをしておくことが大切です。
なお、マンションでは全体の電気・ガス容量が決まっているため、思い通りに変更できない可能性もあることを覚えておきましょう。
2022.02.01 アールデザインラボ株式会社 根立洋平
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