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畳からフローリングに変えたり、暗めのカラーからナチュラルな明るいカラーの床にしたり、マンションの床材変更リフォームを希望される方は多いもの。
床材を選ぶとき材質や色ばかりに目が向きがちですが、マンションの床をリフォームする際はいくつか注意すべきポイントがあります。
今回は、マンションの床材変更リフォームの注意点についてご紹介いたします。
マンションリフォームの前に管理規約・使用細則をチェック!
マンションは複数の入居者が住む集合住宅なので、「管理規約」や「使用細則」によって快適に暮らしていくためのさまざまなルールが定められています。
リフォームに関する規定もそのひとつで、床のリフォームは上下階の騒音トラブルにつながるおそれがあるため、細かなルールや制限が設けられているところが多いのです。
事前に管理規約で次の点を確認しておきましょう。
■カーペット・畳からフローリングへの変更が可能か
マンションによっては、カーペットや畳からフローリングへの変更を禁止しているところもあるので確認が必要です。
■遮音等級の指定
多くのマンションでは、防音対策として床材の遮音等級が指定されています。
この規定を守らないと工事の申請をしても承認されなかったり、騒音トラブルを引き起こしたりするおそれがあるので注意しましょう。
■管理組合への申請
リフォームをするには、事前に管理組合に工事の申請をして承認を得なければなりません。
また、マンションによっては近隣の住人の承認が必要となる場合もあります。
マンションの床材変更リフォームは遮音等級の規定を守ろう
多くのマンションでは、管理規約で床の「遮音等級」が決められています。
床の遮音等級(L値)とは、上階の床の音が下階にどのくらい伝わりにくいかを数値で表したものです。
遮音等級は、「L-40」や「L-50」のように表示されており、数字が小さいほど遮音性が高くなります。
管理規約で遮音等級が指定されている場合は、その基準を満たせるようにリフォームをする必要があります。
一般的にマンションで望ましいとされているのは、L45かL-40です。
●L-45
椅子の移動音やスプーンなどを落としたときの音(軽量床衝撃音=LL)が小さく聞こえ、走り回ったり飛び跳ねたりする音(重量床衝撃音=LH)は聞こえるものの意識するほどではない。
●L-40
軽量床衝撃音はほとんど聞こえず、重量床衝撃音は遠くからかすかに聞こえる程度。
管理規約で遮音等級がとくに指定されていない場合は、L-45かL-40を基準にリフォームを行うとよいでしょう。
マンションの床材変更リフォームで防音する方法とは?
マンションの床材変更リフォームで、管理規約にある防音規定をクリアするには、次のような方法があります。
1. 遮音(防音)フローリングを使用する
床材変更リフォームで遮音等級をクリアする方法として、クッション材が組み込まれた「遮音(防音)フローリング」の使用があります。
遮音フローリングには遮音性能があるため、床スラブ(コンクリート)に直貼りするだけで防音効果を得られます。
遮音フローリングは合板を使用している場合が多いのですが、最近では無垢材を使用したタイプもみられます。
床を踏むと少しふわふわした感触があります。
2. 二重床工法
床スラブに支柱を立て、その上に床を作る方法です。
床下に空間ができるため衝撃音が伝わりにくくなりますが、新たに二重床にする場合は天井が低くなる、コストがかさむなどのデメリットもあります。
3. 遮音材の上にフローリングを貼る
無垢の床材など遮音性能のないフローリングを使用する場合、フローリングの下に遮音材を敷く方法があります。
ご自分の部屋にどの方法が適しているのかについては、マンションの構造等によっても違ってくるため、リフォーム会社に相談することをおすすめします。
まとめ
マンションの床材変更をする場合、事前に管理規約で次の点を確認する必要があります。
・畳やカーペットからフローリングへの変更は可能か
・遮音等級の指定
・管理組合への申請
管理規約で遮音等級が指定されている場合はそれに従い、とくに指定がない場合はL-45かL-40を基準にするとよいでしょう。
また防音規定を満たすには、遮音フローリングの使用や二重床工法、遮音材の使用などの方法があります。
リフォーム会社にご相談の上、床の防音対策を行ってくださいね。
2022.01.28 アールデザインラボ株式会社 根立洋平
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