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マンションには、個人が自由にリフォームできる部分とできない部分があります。
リフォームプランを考えるときは、事前にどこまでリフォームが可能なのかを確認しておくことが必要です。
今回は、マンションでリフォーム可能な範囲と注意点についてご紹介します。
マンションには共用部分と専有部分がある
マンションは、「専有部分」と「共用部分」とに分かれています。専有部分とは、住戸の室内部分のこと。コンクリートの内側にある壁や天井、床、室内の扉、キッチンや浴室の設備などがあげられます。
一方、共用部分というのは、マンションの居住者全員が共有している部分のこと。マンションの外壁やエントランス、エレベーター、非常階段、共用廊下、駐車場などがそれにあたります。専有部分以外はすべて共用部分と言ってもよいでしょう。
マンションでリフォームが可能なのは専有部分のみ
マンションで個人がリフォームできるのは、専有部分のみです。
マンションリフォームの施工例をあげてみましょう。
■壁紙・床材の交換
■室内ドアの交換
■床暖房の設置
■和室から洋室、洋室から和室への変更
■システムキッチン・バスタブ・洗面台・トイレの交換
■パントリー・ウォークインクローゼットの設置
■収納棚の設置
■間取りの変更
ただし、専有部分であってもマンションの構造や管理規約・使用細則によって、リフォームができないケースもあるので注意しましょう。
とくに間仕切り壁の撤去等を含む大幅な間取り変更を考えている場合は、専門業者による事前調査でリフォームが可能かどうかを確認してもらうことが必要です。
専有部分と間違われやすい共用部分に注意!
マンションには、共用部分でありながら専有部分と間違われやすい箇所がいくつかあります。
窓・サッシや玄関ドア、ベランダ・バルコニー、パイプスペースなどがそれにあたります。
これらは室内にあっても共用部分であり、リフォームできないので注意しましょう。
【1】窓・サッシ
窓やサッシは共用部分なので、勝手に窓やサッシを交換したり、窓の数や大きさ、デザイン等を変更したりするリフォームはできません。
ただし、2004年にマンション標準管理規約が改訂され、防音や断熱、防犯などの性能向上のためのサッシの交換が認められるようになりました。
これに伴い、マンションによっては管理規約を見直したケースもあるので、サッシの交換を希望している場合は管理規約を確認してみるとよいでしょう。
また、窓やサッシの内側は専有部分なので、インテリアに合わせてリフォームしたい場合は室内側に「内窓」を設置するのもよいかもしれません。
【2】玄関ドア
玄関ドアの内側は専有部分ですが、外側は共用部分です。
そのため、ドアそのものを交換したり外側に色を塗ったりするなどのリフォームはできません。
玄関ドアの内側にペイントしたり、シートなどを貼ったりすることは可能です。
【3】ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーも室内から続いたスペースですが、共用部分なので勝手にリフォームすることはできません。
ベランダやバルコニーは避難経路としての役割もあるため、避難の妨げになる物を置かないように気をつけましょう。
【4】パイプスペース
パイプスペースとは、上下水道管やガス管などが縦に通っている空間を言います、
このパイプスペースは共用部分で、動かすことができません。
リフォームで水まわり設備の間取りを変更する場合、パイプスペースとの距離や位置を考える必要があります。
まとめ
マンションには専有部分と共用部分があり、リフォームできるのは住戸の室内にあたる専有部分だけです。
ただし窓・サッシ、玄関ドア、ベランダ・バルコニー、パイプスペースなどは共用部分となっており、リフォームができないので注意する必要があります。
インテリアに馴染むように手を加えたい場合は、マンションリフォームに詳しい専門業者に相談することをおすすめします。
2022.01.11 アールデザインラボ株式会社 根立洋平
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